【Ubuntu20】Redmineをインストールする

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【Ubuntu20】Redmineをインストールする

2022-4-13 | , ,

Ubuntu20にRedmineをインストールしてプロジェクトをチケット管理したい!

概要

この記事では、Ubuntu20にRedmineをインストールする手順を掲載する。データベースは「MariaDB(MySQL)」を使う。RedmineのURLは例としてredmine.example.comとする。

仕様書

環境

  • Ubuntu 20.04 LTS
  • Redmine 4.0.6.stable
  • MariaDB 15.1

手順書

MariaDB(MySQL)編とApache&Passenger編とRedmine設定編の3部構成で説明する。

MariaDB(MySQL)編

  1. 下記のコマンドを実行して「MariaDB」と必要なパッケージをインストールする。
    sudo apt update
    sudo apt install software-properties-common mariadb-server mariadb-client
  2. 下記のコマンドを実行して「MariaDB」の設定を開始する。MariaDB(MySQL)編の以下はこちらの記事と同じ内容になってる。
    sudo mysql_secure_installation
  3. Enter current password for root (enter for none):と問われるのでEnterを押す。
  4. Set root password? [Y/n]と問われるのでnを入力しEnterを押す。
  5. Remove anonymous users? [Y/n]と問われるのでyを入力しEnterを押す。
  6. Disallow root login remotely? [Y/n]と問われるのでyを入力しEnterを押す。
  7. Remove test database and access to it? [Y/n]と問われるのでyを入力しEnterを押す。
  8. Reload privilege tables now? [Y/n]と問われるのでyを入力しEnterを押す。
  9. 下記のコマンドを実行して「MariaDB」の対話モードを開始する。
    sudo mariadb
  10. 下記のコマンドを実行して「root」に変わるアカウントを作成する。
    GRANT ALL ON *.* TO '<username>'@'localhost' IDENTIFIED BY '<password>' WITH GRANT OPTION;
    FLUSH PRIVILEGES;
  11. 下記のコマンドを実行して「MariaDB」が起動してるか確認する。
    sudo systemctl status mariadb

Apache&Passenger編

  1. 下記のコマンドを実行して「Apache」と「Apache用のPassenger」をインストールする。
    sudo apt install apache2 libapache2-mod-passenger
  2. 下記のコマンドを実行して「Redmine」をインストールする。セットアップでいろいろ問われるがそれぞれ空白のままでYesを選択しEnterを押す。
    sudo apt install redmine redmine-mysql
  3. 下記のコマンドを実行してRuby関連の処理を行う。(「gem」の更新と「bundler」をインストール)
    sudo gem update
    sudo gem install bundler
  4. /etc/apache2/mods-available/passenger.confを開き、2行目にPassengerDefaultUser www-dataを追記する。追記後は下記のようになる。
    <IfModule mod_passenger.c>
    PassengerDefaultUser www-data
    PassengerRoot /usr/lib/ruby/vendor_ruby/phusion_passenger/locations.ini
    PassengerDefaultRuby /usr/bin/ruby
    </IfModule>
  5. 下記のコマンドを実行してドキュメントルート内に「Redmine」へのシンボリックリンクを作る。既にリンク元のディレクトリが存在する場合は削除するなりリネームするなりしておく。
    sudo ln -s /usr/share/redmine/public /var/www/example/redmine
  6. /etc/apache2/sites-available/redmine-example.confを作成し、下記のように入力し保存する。
    <VirtualHost *:80>
    DocumentRoot /var/www/example/redmine
    ServerName redmine.example.com
    <Directory /var/www/example/redmine>
    RailsBaseURI /redmine
    PassengerResolveSymlinksInDocumentRoot on
    </Directory>
    ErrorLog ${APACHE_LOG_DIR}/error.log
    CustomLog ${APACHE_LOG_DIR}/access.log combined
    </VirtualHost>
  7. 下記のコマンドを実行して「Apache」の設定を有効にする。
    sudo a2enmod rewrite
    sudo a2ensite redmine-example.conf
    sudo systemctl restart apache2.service

Redmine設定編

  1. RedmineのURL(例としてredmine.example.com)にブラウザでアクセスする。
  2. 右上のログインをクリックする。
  3. 「ログインID」と「パスワード」の初期値はどちらもadminとなってる。入力して「ログイン」をクリックする。
  4. パスワードの変更を求められるので、古いパスワード(admin)と変更後の新しいパスワードを入力する。
  5. 初期設定だとアクセスしたユーザーがアカウントを作成できたりしちゃうので最低限として後述の設定をする。
  6. 左上の「管理」をクリックする。
  7. 「管理」の中にある「設定」をクリックする。
  8. 「設定」の中にある「認証」タブをクリックする。
  9. 「認証が必要」を「はい」、「ユーザーによるアカウント登録」を「無効」にして「保存」をクリックする。

おまけ

最新版のRedmineのインストール

下記のコマンドを実行してリポジトリを追加してパッケージを更新すると最新版の「Redmine」がインストールされるらしいんだけども、私の環境では「4.0.6.stable」のままだった。本当に最新版の「Redmine」を使いたい場合はソースをビルドする必要がありそうだ。

sudo add-apt-repository ppa:ondrej/redmine
sudo apt update
sudo apt upgrade

Redmine用のデータベース

/etc/redmine/default/database.ymlにRedmine用のデータベースとデータベースのアカウントの情報が保存されてる。Redmine用のデータベースとデータベースのアカウントは自動的に作られてるようだ。

Redmineのプロジェクトのディレクトリ

Redmineのプロジェクトが保存されてるディレクトリは/usr/share/redmine。一部のファイルはdatabase.ymlのようにリンクになってる。

プラグインの保存先は/usr/share/redmine/lib/plugins

まとめ(感想文)

アプリケーションの開発の進捗管理とかにRedmineが使えるかもね!

CentOS7の時はソースからビルドしたこともあるんだけども、Redmineのインストールはめちゃくちゃ大変だった記憶がある。

ちなみに下記の記事の環境で動作確認してるよ!

引用・参考文献

下記のサイトを参考にさせていただきました。