Ubuntu20にRedmineをインストールしてプロジェクトをチケット管理したい!
概要
この記事では、Ubuntu20にRedmineをインストールする手順を掲載する。
データベースは「MariaDB(MySQL)」を使う。RedmineのURLは例としてredmine.example.com
とする。
仕様書
環境
- Ubuntu 20.04 LTS
- Redmine 4.0.6.stable
- MariaDB 15.1
手順書
MariaDB(MySQL)編とApache&Passenger編とRedmine設定編の3部構成で説明する。
MariaDB(MySQL)編
- MariaDBと必要なパッケージをインストールする。
sudo apt update sudo apt install software-properties-common mariadb-server mariadb-client
- MariaDBの設定を開始する。MariaDB(MySQL)編の以下はこちらの記事と同じ内容になってる。
sudo mysql_secure_installation
Enter current password for root (enter for none):
と問われるのでEnter
を押す。Set root password? [Y/n]
と問われるのでn
を入力しEnter
を押す。Remove anonymous users? [Y/n]
と問われるのでy
を入力しEnter
を押す。Disallow root login remotely? [Y/n]
と問われるのでy
を入力しEnter
を押す。Remove test database and access to it? [Y/n]
と問われるのでy
を入力しEnter
を押す。Reload privilege tables now? [Y/n]
と問われるのでy
を入力しEnter
を押す。- 下記のコマンドを実行して「MariaDB」の対話モードを開始する。
sudo mariadb
root
に変わるアカウントを作成する。GRANT ALL ON *.* TO '<username>'@'localhost' IDENTIFIED BY '<password>' WITH GRANT OPTION; FLUSH PRIVILEGES;
- MariaDBが起動してるか確認する。
sudo systemctl status mariadb
Apache&Passenger編
- ApacheとApache用のPassengerをインストールする。
sudo apt install apache2 libapache2-mod-passenger
- Redmineをインストールする。セットアップでいろいろ問われるがそれぞれ空白のままで
Yes
を選択しEnter
を押す。sudo apt install redmine redmine-mysql
- Ruby関連の処理を行う。(gemの更新とbundlerをインストール)
sudo gem update sudo gem install bundler
/etc/apache2/mods-available/passenger.conf
を開き、2行目にPassengerDefaultUser www-data
を追記する。追記後は下記のようになる。<IfModule mod_passenger.c> PassengerDefaultUser www-data PassengerRoot /usr/lib/ruby/vendor_ruby/phusion_passenger/locations.ini PassengerDefaultRuby /usr/bin/ruby </IfModule>
- ドキュメントルート内に「Redmine」へのシンボリックリンクを作る。既にリンク元のディレクトリが存在する場合は削除するなりリネームするなりしておく。
sudo ln -s /usr/share/redmine/public /var/www/example/redmine
/etc/apache2/sites-available/redmine-example.conf
を作成し、下記のように入力し保存する。<VirtualHost *:80> DocumentRoot /var/www/example/redmine ServerName redmine.example.com <Directory /var/www/example/redmine> RailsBaseURI /redmine PassengerResolveSymlinksInDocumentRoot on </Directory> ErrorLog ${APACHE_LOG_DIR}/error.log CustomLog ${APACHE_LOG_DIR}/access.log combined </VirtualHost>
- Apacheの設定を有効にする。
sudo a2enmod rewrite sudo a2ensite redmine-example.conf sudo systemctl restart apache2.service
Redmine設定編
- RedmineのURL(例としてredmine.example.com)にブラウザでアクセスする。
- 右上のログインをクリックする。
- 「ログインID」と「パスワード」の初期値はどちらも
admin
となってる。入力して「ログイン」をクリックする。 - パスワードの変更を求められるので、古いパスワード(
admin
)と変更後の新しいパスワードを入力する。 - 初期設定だとアクセスしたユーザーがアカウントを作成できたりしちゃうので最低限として後述の設定をする。
- 左上の「管理」をクリックする。
- 「管理」の中にある「設定」をクリックする。
- 「設定」の中にある「認証」タブをクリックする。
- 「認証が必要」を「はい」、「ユーザーによるアカウント登録」を「無効」にして「保存」をクリックする。
おまけ
最新版のRedmineのインストール
リポジトリを追加してパッケージを更新すると最新版の「Redmine」がインストールされるらしいんだけども、私の環境では「4.0.6.stable」のままだった。本当に最新版の「Redmine」を使いたい場合はソースをビルドする必要がありそうだ。
sudo add-apt-repository ppa:ondrej/redmine
sudo apt update
sudo apt upgrade
Redmine用のデータベース
/etc/redmine/default/database.yml
にRedmine用のデータベースとデータベースのアカウントの情報が保存されてる。Redmine用のデータベースとデータベースのアカウントは自動的に作られてるようだ。
Redmineのプロジェクトのディレクトリ
Redmineのプロジェクトが保存されてるディレクトリは/usr/share/redmine
。一部のファイルはdatabase.yml
のようにリンクになってる。
プラグインの保存先は/usr/share/redmine/lib/plugins
。
まとめ(感想文)
アプリケーションの開発の進捗管理とかにRedmineが使えるかもね!
CentOS7の時はソースからビルドしたこともあるんだけども、Redmineのインストールはめちゃくちゃ大変だった記憶がある。
ちなみに下記の記事の環境で動作確認してるよ!
引用・参考文献
下記のサイトを参考にさせていただきました。