【Redmine】bitnamiを使わずWindows10に手動でインストールする

ネコニウム研究所

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【Redmine】bitnamiを使わずWindows10に手動でインストールする

2023-3-17 |

Windows10にbitnamiのインストーラーを使わずにRedmineを手動でインストールしたい!

っていうか、bitnamiにあったWindows版のインストーラーがいつの間にか消えてるうう!

概要

今回の記事では、Windows10にbitnamiのインストーラーを使わずにRedmineを手動でインストールする手順を掲載する。

本当は、過去にbitnamiにあったWindows版のインストーラーを使って楽にインストールしたかったんだけども、いつの間にか消えてて悲しい。

参考にした記事との主な違いは下記の通り。

  • データベースはXAMPPを使わずに個別でMariaDBをインストールした。
  • Rubyはバージョン3.2.1-1をインストールした。

仕様書

環境

  • Ruby 3.2.1-1-x64
  • Redmine 5.0.5 (2023-03-05)
  • MariaDB 10.8 x64

手順書

  1. Ruby+Devkit 3.2.1-1 (x64)をダウンロードしてインストールする。この記事ではC:\usr\local\ruby32-x64にインストールした。
  2. どのコンポーネントをインストールするか尋ねられる。なんとなく3を選択した。
  3. cmd(コマンドプロンプト)を「管理者で実行」する。
  4. webrickをインストールする。
    gem install webrick

    gemをアップデートしろと言われた場合は先にアップデートする。

    gem update --system 3.4.8
  5. MariaDBをダウンロードしてインストールする。詳細は下記の記事を参照。Redmineをローカルで使うだけなら記事のポート開放は不要。
  6. Windowsのスタートメニューにある「MySQL Client (MariaDB 19.8 (x64))」からMariaDBにアクセスする。パスワードの入力を求められるのでrootのパスワードを入力する。cmd(コマンドプロンプト)から直接アクセスしても良い。
  7. Redmine用のデータベースとユーザーを作成して必要な権限を付与する。下記はredmineというデータベースとredmineというユーザーを作って、作ったユーザーに作ったデータベースを操作できるよう権限を付与してる。
    CREATE DATABASE redmine CHARACTER SET utf8mb4;
    CREATE USER 'redmine'@'localhost' IDENTIFIED BY 'PASSWORD';
    GRANT ALL PRIVILEGES ON redmine.* TO 'redmine'@'localhost';
    exit
  8. Redmineをダウンロードして、任意の場所に展開する。この記事では参考にさせていただいた記事と同じようにC:\usr\local\redmine\redmine-5.0.5に展開する。
  9. C:\usr\local\redmine\redmine-5.0.5\config\configuration.yml.exampleC:\usr\local\redmine\redmine-5.0.5\config\configuration.ymlにコピーして、5行目付近のデータベースの情報を環境に合わせて書き換えて保存する。
    production:
    adapter: mysql2
    database: redmine
    host: localhost
    username: redmine
    password: "PASSWORD"
    # Use "utf8" instead of "utfmb4" for MySQL prior to 5.7.7
    encoding: utf8mb4
  10. mysql-connector(Windows (x86, 32-bit), ZIP Archive)をダウンロードして任意の場所に展開する。この記事ではC:\usr\local\mysql-connectorに展開する。
  11. gemmysql2をインストールする。
    cd C:\usr\local\ruby32-x64\bin
    gem install mysql2 -- --with-mysql-dir="/usr/local/mysql-connector"
  12. ImageMagick(ImageMagick7.1.1-3-Q16-HDRI-x64-dll.exe)をダウンロードしてインストールする。この記事ではデフォルトのC:\Program Files\ImageMagick-7.1.1-Q16-HDRIにインストールする。(参考にした記事の通りC:\usr\local\ImageMagick-7.1.1-Q16-HDRIにインストールするつもりだったんだけども、間違えてインストーラーのデフォルトの場所にインストールしちゃった。どこでも大丈夫)
    インストール時のオプションで「Install development header and libraries for C and C++」にチェックを入れる。
  13. gemrmagickをインストールする。
    set Path=%PATH%;C:\Program Files\ImageMagick-7.1.1-Q16-HDRI;
    gem install rmagick
  14. C:\usr\local\redmine\redmine-5.0.5\Gemfileの3行目を下記のように書き換えて保存する。やや強引にRuby 3.2.1に対応させてる。
    ruby '>= 2.5.0', '< 3.2.2'
  15. bundleRedmineをインストールする。
    cd C:\usr\local\redmine\redmine-5.0.5
    bundle install --without development test
  16. bundlewebrickrmagickをインストールする。
    bundle add webrick rmagick
  17. Redmineをセットアップする。
    set RAILS_ENV=production
    bundle exec rake generate_secret_token
    bundle exec rake db:migrate
    bundle exec rake redmine:load_default_data

Redmineにアクセスする

  1. Redmineを実行する。
    bundle exec rails s -e production
  2. ブラウザでhttp://localhost:3000/にアクセスする。
  3. 初期のIDとパスワードは共にadmin

他のPCからもアクセスさせたい場合

他のPCからもアクセスさせたい場合は、Rubyの実行ファイルがポート3000番を使えるようにファイアウォールを設定する。Rubyの実行ファイルはこの記事の場合だとC:\usr\local\ruby32-x64/bin/ruby.exeになる。

まとめ(感想文)

Windowsでちょこっとredmineを試したい時にbitnamiのインストーラーがかなり便利だったんだけども、なくなっちゃったのは悲しい。
悲しいけど、先駆者がいらっしゃったおかげで想像の39倍は簡単でした。圧倒的感謝です!

引用・参考文献

下記の記事をかなり参考にさせて頂きました。ありがとうございました。