【Rancher Desktop】Windowsでdocker infoを正常に実行するまで
2024-2-22 | Rancher Desktop
WindowsにRancher Desktopをインストールしてdocker info
を正常に実行するまでの道のり。
概要
今回の記事では、WindowsにRancher Desktopをインストールしてdocker info
を正常に実行する手順を掲載する。
インターネットを見てるとRancher Desktopのインストーラーがすべてお膳立てしてくれるみたいな感じの書いてるんだけども、自分の環境ではそうはならならず…。
仕様書
環境
- Windows 23H2 OSビルド 22631.3296
- WSL 2.1.5.0
- Rancher Desktop 1.12.3
手順書
「WSLインストール」「Rancher Desktopインストール編」の2部構成です。
WSLインストール編
- 「Microsoft Store」で「Windows Subsystem for Linux」をインストールする。検索ボックスで「wsl」で検索するとヒットする。
- 次に「コントロールパネル」等から「プログラムと機能」を開いて、左の「Windowsの機能の有効化または無効化」をクリックする。
- ツリービューの中にある「Linux用Windowsサブシステム」にチェックを入れて、下の「OK」をクリックする。
- PCの再起動を促されるので再起動する。
- 再起動したら
cmd
等で下記のコマンドを実行して必要なコンポーネントをインストールする。wsl.exe --install --no-distribution
- コマンドを実行すると許可を求められるので許可する。またPCの再起動を促されるので再起動する。
※ 環境によるかもですが、wsl
コマンドでもインストールできるのでそれでも良いはず。
Rancher Desktopインストール編
- Rancher DesktopのサイトからWindows用のインストーラーをダウンロードして実行する。
- インストール完了後、初回実行に「Container Engine」などの設定ダイアログが表示されるので「dockerd(moby)」にチェックを入れて「OK」をクリックする。「Enable Kubernetes」は「Kubernetes」を使わないのであれば、負荷が下がるのでチェックしない。ここらの項目はあとからも手軽に変更できる。
- Rancher Desktopを起動してウィンドウ右下のプログレスバーがしばらく動いて、エラー出ずに消えればOKだ!
cmd
やPower Shellでdocker
コマンドを実行してエラーが出なければOKだ!!docker info
出力の一部を抜粋。
Client: Version: 24.0.7-rd Context: default Debug Mode: false Plugins: buildx: Docker Buildx (Docker Inc.) Version: v0.12.0 Path: C:\Users\<username>\.docker\cli-plugins\docker-buildx.exe compose: Docker Compose (Docker Inc.) Version: v2.23.3 Path: C:\Users\<username>\.docker\cli-plugins\docker-compose.exe Server: Containers: 23 Running: 22 Paused: 0 Stopped: 1 ...
出力の最後の方に出力される
WARNING: No blkio throttle.*_*_device support
は無視していいらしい。
因みに「Container Engine」を「containerd」にした場合はnerdctl --info
で同じような情報が出力される。
まとめ(感想文)
これはある程度docker
を知ってないと使いこなせない感じがする。