【VST紹介】FM音源チップを再現したOPNplugとADLplug

ネコニウム研究所

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【VST紹介】FM音源チップを再現したOPNplugとADLplug

2024-5-30 |

FM音源チップを再現したVSTプラグイン「OPNplug」と「ADLplug」がノスタルジックで良い!

概要

この記事ではFM音源チップを再現したVSTプラグイン「OPNplug」と「ADLplug」について紹介する。

「OPNplug」はYAMAHAが開発したFM音源チップ「YM2612(OPN2)」、「ADLplug」は「YMF262(OPL3)」を再現したVSTインストゥルメントで、なかなかノスタルジックなサウンドが鳴って良い感じ。

他のFM音源

FM音源っていうと同社の「DX7」などのDXシリーズのシンセサイザーが代表的かなと思ってて

そのDX7を再現したVSTプラグインとしては「dexed」が有名。

話が脱線しまくってるんだけども、実家に眠ってたDX7を最近持ってきたんですが重いのなんの。

DX7にインスパイアされて作られたと思われるNative Instrumentsの「FM8」もFM音源として有名。ダンスミュージックに馴染む感じ。

DX7のSysExをインポートできたりもする。

これらの音源は楽器向けのFM音源的な感じ。

PC向けのFM音源

今回の本題の「YM2612(OPN2)」や「YMF262(OPL3)」は主にPCで使われることを想定したもので前者はFM TOWNSや一部のPC-8801シリーズ、メガドライブの初期型に、後者はSoundBlaster Pro2(めちゃ懐かしい)に搭載されたらしい。

私は、PC-88的なサウンドを鳴らせるプラグインを探してて、古めのPC-88に搭載されてるのは「YM2203(OPN)」という音源チップでこれを再現したプラグインを探してたんだけども見つからず、新し目のPC-88には「YM2612(OPN2)」が搭載されてて、サウンド的にも近い感じだったのでOPNplugを採用してみた。

インストール手順

jpcimaさんのADLplugのGitHubのページにビルド済みのプラグイン(OPNplugも含む)が公開されてる。

プラグインはReleaseのページからダウンロードできる。下記は現時点の最新バージョンv1.0.2のリンク。

Windows、macOS、linuxに対応してて、それぞれ7zip形式で公開されてる。64BitのWindows用のプラグインはADLplug-1.0.2-win64.7zOPNplug-1.0.2-win64.7zになる。

7zの解凍は7-Zipなどを使う。

回答すると下記のようなフォルダ構成になっててそれぞれのフォーマットが保管されてるので、DAWの設定などで指定した(された)フォルダにファイルを移動する。

フォルダ名 フォーマット 移動先(例)
lv2 LADSPA Version 2 ?(対応してるアプリケーションが指定した場所)
standalone EXE(単体実行ファイル) 任意
vst2 VST2 C:\Program Files (x86)\VstPlugIns
vst3 VST3 C:\Program Files\Common Files\VST3

FL StudioでVST3を使う場合の注意点

これはFL Studio特有の症状なのかはわからないんだけども、VST3のプラグインの拡張子って普通は.vst3なんだけども、このプラグインのvst3にあるファイルの拡張子はVST2と同様に.dllとなってて、このままだとFL Studioでは認識しなかった。

下記のように拡張子を.dllからvst3にリネームしてあげるとFL Studioで認識するようになる。

OPNplug.dll -> OPNplug.vst3

ADLplugも同様。

まとめ・感想文

雰囲気があって良いサウンドだ!